資格試験を志した人は、おそらくWEBでその資格を検索して、難易度、取得までの時間、資格の評価、そして活かし方。この4点をじっくりと吟味されることと思います。
その中でも、資格学校のページは内容も充実しているので、身に行かれる機会は多いと思います。私が取得した時には、資格学校でのUSCMA(米国公認管理会計士)の取り扱いはほぼありませんでした(見つかりませんでした)ので、今になって自分の取得したこの資格試験の情報などを検索してみたりしています。
そこで気づくのが、情報のバイアスです。USCMAという資格は日本人での学習者・取得者が少ない方の試験ですので、情報に偏りが生じます。私のこのブログの内容でさえ、私という個人の認識で書いている部分が大きいので、バイアスを書けずに正確な情報を提供することが難しいです。
ですので、難易度、取得までの時間、資格の評価、活かし方、それぞれについてある程度の幅があると考えてください。具体的には、難易度は簿記2級と簿記1級の間とお伝えしていましたが、会計学に素養がある方は、簿記1級の方が簡単と感じるかもしれません。USCMAは管理会計の資格ですので、財務会計上の仕訳、、は全くと言っていいほど出てきません。ですので、簿記の試験と簡単に比較することはできません。一方、コーポレートファイナンスなどで数学をある程度使って財務数値を分析するようなことをやってきた方にとっては、簿記1級よりも簡単に合格することができるかもしれません。
一つ言いたいことは、資格の本当の価値を知るには、その資格試験の問題を見て判断していただきたいということです。その問題が解けるようになった自分を想像してください。取得後にその知識を生かして、何ができるようになるかを考えてみてください。
資格学校のページに出ている言葉の中には、多少なりとも宣伝の要素が含まれます。ですので、実際にこの資格を取った人が、次にどんなキャリアステップを描けるのか、ということは、自分自身の目で問題を見ていただくことが、一番間違いのない判断軸となります。
USCMA(米国公認管理会計士)は、数学を駆使して財務数値を分析し、最適な意思決定をサポートできるかどうか、という力を最も求められていると感じます。ですので、そういった仕事(フィナンシャル・アナリスト)には最適な資格です。しかし、経理の専門家として生きていくのであれば、少し分野が異なるでしょう。私はその場合には、USCPA(米国公認会計士)をおすすめします。
英語力についても、勉強の過程で様々な洋書に触れる中で身につくものもありますが、それはテキストを読みこなすだけのベースとなる知識がつくということであり、決して、外資系企業におけるマネジメントとのコミュニケーションが円滑になるというわけではありません。私も、この資格の勉強よりも、TOEICの勉強の方が、外資系企業でのコミュニケーションには断然役立つと思っています。
最後に、この資格はベースとなる職業経験と組み合わせないと価値を発揮しないと思います。ゼロからこの資格を勉強しても、意味はほとんどない、と言っても過言ではないと思います。その代わり、正しいキャリアステップの途中にこの資格の勉強を据えることは、とても威力を発揮します。USCMAの勉強を通して学べることは貴重で、他のテキストではここまで広範囲を体系的に学習することは難しいと思いますので、一度決心した方は、ぜひその威力に期待して、勉強を続けていただきたいと思います。
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