米国公認管理会計士を目指そう、と決めた方が、テキストを購入したら、いよいよ学習できる準備が整うことになります。はっきり言って、米国公認管理会計士は、GLEIMもしくはWILEYのテキストをPart1, 2の二冊購入すれば、それだけひたすら繰り返すだけです。サブテキストなどは必要ありません。ですので、テキストを購入したらもういつでも学習を開始できるわけです。私が考えるに、この時点で何パーセントかの方がふるい落とされると思っています(!)。何を言っているのかというと、テキストを購入したはいいけれど、こんなに分量が多いのか、と思う方が結構な数いらっしゃるのではないかということです。ですので、よっぽど強い意志を持っている方を除いて、まずは
①Part1か2のテキストどちらかだけを購入する(CDは買わず、書籍だけのものにする)
②この時点ではIMA会員にならない(会費は高いです)
ことをオススメします。
私自身、Part1のテキストが届いてから、しばらく放置していました。問題の多さに全くやる気が起きず、おそらく1~2か月は何もしなかったのではないかと記憶しています。米国公認管理会計士を目指す方の多くは、社会人として少し経験を積まれた方になると思いますので、仕事に時間を割く時期と重なります。その中で、日々ある程度の時間を確保していくことは予想以上に大変なことです。
Part1は、Financial Planning, Performance, and Controlというタイトルで、このタイトルからするとどんなにカッコイイ内容が含まれているのだろう、と期待すると、実はかなり多くの計算問題に悩まされることになります。計算ができてこそ、管理会計ができると言わんばかりの問題数です。暗記事項だけで、コントローラーにはなれない、ということを言っているかのようですね。
GLEIMのテキストでは、Part1が10章構成になっています。それぞれの章末に問題が70-80問ほどありますので、全部で700問くらいの問題を解くことになります。
さて、この700問、一日何問解くぞ!と決めてかかるのも良いのですが、難しい章と簡単な章が極端ですので、次のように分けて考えると良いです。
1-2章 :Budget 全般 ->これは用語中心なので暗記で何とかなる
3章 :Cost Management全般 ->これも用語中心なので暗記で何とかなる
4-7章 :Cost関連の計算問題たくさん
8章 :Responsibility Accounting ->これも用語中心、計算も少しあるが難しくない
9-10章 :Internal Control & Ethics ->これも用語中心なので暗記で何とかなる
結局、Budget, Cost, Controlの三つで構成されているんです。そして、メインはお分かりのように、4-7章のCost関連の計算問題たくさんです。それ以外の章はそんなに難しくないですし、読み物としてテキストをざっと読んで、そのあと問題を解いていけば、どんどん頭に入っていきます。これらの章を勉強していると、あ~、USCMAとしての知識を得ているなあ、という気持ちになっていくはずです。
大変なのは、Cost関連の計算問題の部分です。ここは何度か手を動かして計算練習しておかないと当日も太刀打ちできません。問題を見た瞬間にどういった感じで計算を進めていけばいいのか、ということがすぐに頭に浮かばないといけませんので(回答時間は一問あたり2分未満です!)。
ぜひ多くの方が、このCost計算に習熟いただき、あらゆる応用問題に対応できる力を身に付けていただきたいとおもいます。だいたい、3回くらい繰り返すと合格点に達すると思います。
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