2016年7月14日木曜日

USCMA(米国公認管理会計士)を生かすため、経理職に就くために

梅雨真っただ中の本日、クーラーの聞いた部屋でブログを更新しようかな、なんて思ってみたら、偶然にも今日は14日。過去の二回のブログを見ると、どちらも14日に書いていることに気づきまして、久々ながら筆を執ることにしました。

夏休みを前にして、多くの大学生が何か新しいことを始めたい!
と思っている今日この頃、会計系の資格にぜひぜひ挑戦して欲しいと思い、今日は夏休みのおすすめプランを提案したいと思っています

会計系の資格はつぶしが聞く、とよく言われることですが、会計を知っていると本当に強い。
営業系で活躍している私のマネジメントの人は、建設業関連の会計試験を勉強していたそうですが、ファイナンス職を味方にして前に進める力が半端なく強いです。

この方は営業職ですが、経理職に進むにしても、基本は同じ。
公認会計士を目指したいが、適性があるかどうかわからない人も、ひと夏で適性を見極めることができる、おすすめの組み合わせがあります。

それは、

日商簿記検定3級、2級をダブル受験で独学取得した後、経理系のアルバイト

です。インターンシップでも良いですね。
 大学で紹介してくれるアルバイト先などをあたっても良いでしょう。

はっきり言って、管理会計の仕事をしたいのであれば(私もそうでしたが)、まずは仕訳をしっかり理解することですもちろん、一気にマネジメントに上り詰めるようなトップタレントの方の一部には、仕訳をほとんど知らずして経理マネジメントになった方も知っていますので、そればかりは何とも言えない部分があります。
しかし、もし手固く実力を積み上げたいということでしたら、資格試験と実務経験の両方をひと夏に一気に手に入れてしまうことは、とても有意義なことだと思います。

では、経理系のアルバイトとはどんなものか、私の経験をお話ししたいと思います。

まず、会計課または経理課が独立して存在する企業(大企業に多い)か、総務部などと一緒になっているようなケース(中小企業に多い)に、分かれますね。私が所属していたのは後者です。

最初に任されることは、電話取次!!(え?って感じですが、一般企業なら当たり前です)。
そしてそのあと、毎日届く請求書類のファイリング。ファイリングをしながら、その企業がどのような費目に支出しているか掴みましょうね。

それが慣れてくると、請求書類を伝票入力します。さあ、この辺までくると、なかなか面白くなってきます。伝票入力の中では、勘定科目と組織コードを入力しますので、これを必死に覚えます。

しばらくは、電話応対(取次だけ)+勘定科目+組織コード、の三兄弟でかなり勉強することがありますのでこれで組織のことをどんどん頭に入れます。

経理部で成長するためには、業務を回していくなかで如何に考えるか、ということ。
オペレーションを単なる作業としてしまうともったいないです。

さあ、そうこうしていると経理部の神髄、決算処理!!!
勘定科目ごとの明細をざーーーーーっと紙に印刷して、一冊のファイルにまとめ、貸借勘定をしっかりと一致させて締め切ります。

バイトの人は、10時前には帰宅させられてしまうでしょう(笑)が、経理部の方が夜な夜なこの作業を行っているということは、ぜひとも感じておいていただきたいです。

決算が終わると、、、、そうです、打ち上げです!!
皆でお酒を酌み交わしながら、また普段の業務に戻っていくという訳ですね。

営業さんとは違う盛り上がりを見せるこの職務、結構いい味をだしてます。

私は現在は純粋な経理部ではないですが、経理部とやり取りをするときには、やはりこのアルバイト経験が生きています。そう、資格試験そのものよりも。

いかがでしたでしょうか?
どうやら結構面白そうだぞ、と感じたあなたは、ぜひ夏休みを使って、日商簿記検定にチャレンジしてみてください、そして+アルファの実務経験も一緒に身に着けてくださいね。

それでは!

2016年6月14日火曜日

USCMA(米国公認管理会計士)に期待すべきもの、期待するべきでないもの

資格試験を志した人は、おそらくWEBでその資格を検索して、難易度、取得までの時間、資格の評価、そして活かし方。この4点をじっくりと吟味されることと思います。

その中でも、資格学校のページは内容も充実しているので、身に行かれる機会は多いと思います。私が取得した時には、資格学校でのUSCMA(米国公認管理会計士)の取り扱いはほぼありませんでした(見つかりませんでした)ので、今になって自分の取得したこの資格試験の情報などを検索してみたりしています。

そこで気づくのが、情報のバイアスです。USCMAという資格は日本人での学習者・取得者が少ない方の試験ですので、情報に偏りが生じます。私のこのブログの内容でさえ、私という個人の認識で書いている部分が大きいので、バイアスを書けずに正確な情報を提供することが難しいです。

ですので、難易度、取得までの時間、資格の評価、活かし方、それぞれについてある程度の幅があると考えてください。具体的には、難易度は簿記2級と簿記1級の間とお伝えしていましたが、会計学に素養がある方は、簿記1級の方が簡単と感じるかもしれません。USCMAは管理会計の資格ですので、財務会計上の仕訳、、は全くと言っていいほど出てきません。ですので、簿記の試験と簡単に比較することはできません。一方、コーポレートファイナンスなどで数学をある程度使って財務数値を分析するようなことをやってきた方にとっては、簿記1級よりも簡単に合格することができるかもしれません。

一つ言いたいことは、資格の本当の価値を知るには、その資格試験の問題を見て判断していただきたいということです。その問題が解けるようになった自分を想像してください。取得後にその知識を生かして、何ができるようになるかを考えてみてください。

資格学校のページに出ている言葉の中には、多少なりとも宣伝の要素が含まれます。ですので、実際にこの資格を取った人が、次にどんなキャリアステップを描けるのか、ということは、自分自身の目で問題を見ていただくことが、一番間違いのない判断軸となります。

USCMA(米国公認管理会計士)は、数学を駆使して財務数値を分析し、最適な意思決定をサポートできるかどうか、という力を最も求められていると感じます。ですので、そういった仕事(フィナンシャル・アナリスト)には最適な資格です。しかし、経理の専門家として生きていくのであれば、少し分野が異なるでしょう。私はその場合には、USCPA(米国公認会計士)をおすすめします。

英語力についても、勉強の過程で様々な洋書に触れる中で身につくものもありますが、それはテキストを読みこなすだけのベースとなる知識がつくということであり、決して、外資系企業におけるマネジメントとのコミュニケーションが円滑になるというわけではありません。私も、この資格の勉強よりも、TOEICの勉強の方が、外資系企業でのコミュニケーションには断然役立つと思っています。

最後に、この資格はベースとなる職業経験と組み合わせないと価値を発揮しないと思います。ゼロからこの資格を勉強しても、意味はほとんどない、と言っても過言ではないと思います。その代わり、正しいキャリアステップの途中にこの資格の勉強を据えることは、とても威力を発揮します。USCMAの勉強を通して学べることは貴重で、他のテキストではここまで広範囲を体系的に学習することは難しいと思いますので、一度決心した方は、ぜひその威力に期待して、勉強を続けていただきたいと思います。

2016年5月14日土曜日

USCMA(米国公認管理会計士)について皆が気になっていること?

おかげさまで、本ブログを2月に開始してから、1,000アクセスを突破しました!!
多数の読者を抱える人気ブロガーの方に比べれば、大げさかもしれませんが、私にとってこの数字は一つの区切りでしたので、興味を持ってくださる方々がいらっしゃるということにとても喜びを感じています。

当初から私が掲げていたブログの目的にはなりますが、USCMA(米国公認管理会計士)という資格に多少なりとも興味を持ってくださっている方が、私のブログから何かしら得るものがあって、前向きに資格の勉強に取り組んでくだされば、それに勝る喜びはありません。

もう一つのブログである、日商簿記検定1級の勉強をテーマにしたブログ
http://s2-everydayfriday.blogspot.jp/

の方は頻繁に更新をしているのですが(こちらも併せてご覧ください!、これは宣伝です)、このUSCMAのブログは更新のタイミングもまちまちで、情報量を飛躍的に増やせていないことが今後の課題かな、と思っています。

と言うのは、私も、読者の皆様がどういった内容に興味を持ってくださるのか、という点をまだまだ理解しきれていないという部分があります。

アクセスの数字から判断するのであれば、資格の難易度、というテーマについての読者が多く、多くの方が、USCMAという(ある意味合格者のイメージのつきにくい)資格について、どれくらいの労力がかかるのか、という点は気になっているのだろうな、という感覚を持っていますが、さて、私の書いた内容が回答になっているのか、というのは自信がありません。

ぜひぜひ、疑問に思っていることなどを、コメントいただければ、私も一緒に考えていきたいと思いますので、今後とも、本ブログをよろしくお願いいたします。

2016年4月29日金曜日

USCMA(米国公認管理会計士) 絶対得するPart2の合格戦略

以前のブログで、米国公認管理会計士試験のPart1の合格戦略その1、について書かせていただきました。ある程度の方が興味を持ってくださったようですので、このまま続けてPart2について書かせていただこうと思います。

基本的に、Part1とPart2の試験難易度は同じくらいです。ただし、個人の興味や資質によって大きくその難易度は違って見えることと思います。私は、Part2の方が難しく感じました。内容をざっと大きく分類するとしたら、

Part1   :Accounting
Part2 :Finance


となるでしょうか。何を言っているかというと、簿記の知識が生きるのがPart1、コーポレートファイナンスの知識が生きるのがPart2です。会計学を学んできた方は、おそらくPart1の方がとっつきやすく、理系出身者は、いわゆる計数的処理に重きを置いたNet Present ValueやWACCが出てくるPart2のほうが興味がある場合が多いと思います。このあたりを考えて、Part1、Part2のどちらからチャレンジするかを考えてみると良いと思います。

極論ですが、企業外で働く方にとってはPart2だけでも十分価値があるかもしれません。友人に、米国証券アナリスト(Chartered Financial Analyst:CFA)資格に合格した者がいますが、その試験内容と多少重なってくるのが、このPart2です。

ではPart2の具体論に入りましょう。

1~3章 :財務分析(Ratio Analysis : ROA, ROE, EPS など)
4~7章 :コーポレートファイナンス(資本構成、資本コスト、ファイナンス方法など)
8章   :CVP(Cost Volume Profit)分析
9章      :意思決定ツール(貢献利益、感応度分析など)
10章  :DCF分析(FCF, NPV)

となっています。難易度が高いのは、9~10章です。これは、総合問題でFree Cash Flowを年度毎に算出して、そのNPVを求める、という要素が含まれてくるためです。この部分は本当に様々な問題タイプがありますので、以前お伝えしたGLEIMのテキストの問題だけでは100%の網羅性はありません。戦略としては、それ以外の8章の問題をほぼ解けるようにしておいて、9-10章は(問題によってレベルのばらつきがあるため)出たとこ勝負、でしょうか。9-10章を固めようとしたら、時間がいくらあっても足りません。

1-3章はそれほど難しくないです。財務諸表の中から適切な数字を探して計算できれば答えが出る問題ですので、この部分は間違いなく固めておいてください。

4-7章はPart2の大半を占めています。とても内容が面白いので興味を持って取り組めると思いますし、知識が役立つ部分です。難易度もそれほど高くなく、奇問等も少ないです。

8章はC, V, Pの三要素で決まっているので比較的簡単です。

9-10章は、数多くの問題に触れ、それを解けるようになるまで何度も解くということです。似た様な問題でも条件が少し違っていたりして、WILEYの問題CDを使えば様々なパターンの問題を解くことができますのでぜひ時間の許す限り挑戦してみてください。その分だけ本番の点数はあがります。

Part2も、Part1と同様に、できなかった問題を3回くらい繰り返すと合格点に達すると思います。

2016年4月4日月曜日

USCMA(米国公認管理会計士)の会員になるメリット

IMA会員になると、毎月会報(というより雑誌と言ってもいいくらいの内容量とクオリティ)が自宅に届けられます。ページ数は60ページくらい、オールカラーのしっかりした雑誌です。今日のブログでは、IMA会員しか読むことのできないこの雑誌(会報?) strategic FINANCEにスポットを当てて、その魅力と活用方法について話していきたいと思います。

言うまでもないことですが、IMAが発行しているので全文英語記述です。これを聞いただけで敬遠してしまう方もいると思いますが、CMA試験を目指す方にとっては、英語を当然のように読み込んでいくという習慣はとても価値がありますので、ぜひ頑張って毎月読み続けていただきたいです。実は、”strategic FINANCE"は毎月決められた構成なので読みやすいですし、TIMEやEconomistと言った雑誌に比べて平易な英語で書かれています。私も大学生でTIME、社会人でEconomistを読んでいたことがありますが、これらの雑誌の求める単語レベルはTOEICをはるかに超えていて、英検1級で覚えていくような単語レベルが求められます。良質な雑誌であることには間違いありませんが、継続するにはちょっとハードルが高いと感じました。その点、”strategic FINANCE"は、CMAを目指していく方にはちょうど良いレベルの単語で書かれている雑誌だと思います(おおむね、TOEICのReadingで350点くらい持っている方であれば難なく読みこなせると思います)。

内容は、日経ビジネスなどと同様に、毎月決められた特集が一つか二つくらいまとめられています。それ以外はIMA協会としての各種イベント紹介や、セミナーへの招待、オススメの書籍、協会員の方の挨拶分やインタビュー、エクセルやXMLなどのテクニカルな技の紹介など様々です。興味のある記事だけの拾い読みでも良いと思います。

前職のファイナンスマネージャーの方は、こういった資格試験の団体が編纂している雑誌としては、比較的内容が良い、と言っていましたので、縁あってこの資格を目指すことに決めた方は、その資格試験の勉強の息抜きとしてぱらぱらと読んでいくのが良いと思います。試験対策としての直接的な意味はそれほどありませんが、COSO Modelについて、Riskについて、と言ったトピックは、CMA試験のEssay試験に少し応用できることもあるかもしれませんね!

繰り返しになりますが、比較的平易な英語で書かれていますので、次の月が来るまでに読み切れないということはありません。USCMAという資格が、継続学習を重要視しているようにこの雑誌にもそういったIMAの思い、が溢れているように思います。この雑誌に書かれていることは、Financeの世界で旬なトピックを盛り込んでいますので、ぜひ試験突破後に仕事の幅を広げるために活用していただきたいと思います。

2016年3月23日水曜日

USCMA(米国公認管理会計士) 絶対得するPart1の合格戦略

米国公認管理会計士を目指そう、と決めた方が、テキストを購入したら、いよいよ学習できる準備が整うことになります。はっきり言って、米国公認管理会計士は、GLEIMもしくはWILEYのテキストをPart1, 2の二冊購入すれば、それだけひたすら繰り返すだけです。サブテキストなどは必要ありません。ですので、テキストを購入したらもういつでも学習を開始できるわけです。私が考えるに、この時点で何パーセントかの方がふるい落とされると思っています(!)。何を言っているのかというと、テキストを購入したはいいけれど、こんなに分量が多いのか、と思う方が結構な数いらっしゃるのではないかということです。ですので、よっぽど強い意志を持っている方を除いて、まずは

①Part1か2のテキストどちらかだけを購入する(CDは買わず、書籍だけのものにする)
②この時点ではIMA会員にならない(会費は高いです)


ことをオススメします。
私自身、Part1のテキストが届いてから、しばらく放置していました。問題の多さに全くやる気が起きず、おそらく1~2か月は何もしなかったのではないかと記憶しています。米国公認管理会計士を目指す方の多くは、社会人として少し経験を積まれた方になると思いますので、仕事に時間を割く時期と重なります。その中で、日々ある程度の時間を確保していくことは予想以上に大変なことです。

Part1は、Financial Planning, Performance, and Controlというタイトルで、このタイトルからするとどんなにカッコイイ内容が含まれているのだろう、と期待すると、実はかなり多くの計算問題に悩まされることになります。計算ができてこそ、管理会計ができると言わんばかりの問題数です。暗記事項だけで、コントローラーにはなれない、ということを言っているかのようですね。

GLEIMのテキストでは、Part1が10章構成になっています。それぞれの章末に問題が70-80問ほどありますので、全部で700問くらいの問題を解くことになります。

さて、この700問、一日何問解くぞ!と決めてかかるのも良いのですが、難しい章と簡単な章が極端ですので、次のように分けて考えると良いです。

1-2章     :Budget 全般 ->これは用語中心なので暗記で何とかなる
3章   :Cost Management全般 ->これも用語中心なので暗記で何とかなる
4-7章  :Cost関連の計算問題たくさん
8章   :Responsibility Accounting ->これも用語中心、計算も少しあるが難しくない
9-10章 :Internal Control & Ethics ->これも用語中心なので暗記で何とかなる

結局、Budget, Cost, Controlの三つで構成されているんです。そして、メインはお分かりのように、4-7章のCost関連の計算問題たくさんです。それ以外の章はそんなに難しくないですし、読み物としてテキストをざっと読んで、そのあと問題を解いていけば、どんどん頭に入っていきます。これらの章を勉強していると、あ~、USCMAとしての知識を得ているなあ、という気持ちになっていくはずです。

大変なのは、Cost関連の計算問題の部分です。ここは何度か手を動かして計算練習しておかないと当日も太刀打ちできません。問題を見た瞬間にどういった感じで計算を進めていけばいいのか、ということがすぐに頭に浮かばないといけませんので(回答時間は一問あたり2分未満です!)。
ぜひ多くの方が、このCost計算に習熟いただき、あらゆる応用問題に対応できる力を身に付けていただきたいとおもいます。だいたい、3回くらい繰り返すと合格点に達すると思います。



2016年3月14日月曜日

USCMA(米国公認管理会計士)以外の資格(簿記やCPA、BATIC)について

このブログは米国公認管理会計士(USCMA)について書いているのですが、私は他にもいろいろと資格の勉強をしてきましたし、身近にそういった資格を取得されている方と仕事をしてきましたので、就職活動、転職活動において、どういった資格が評価されてきたかということを、私見のみで書いていきたいと思います。

①日商簿記1級、2級、3級

私が新卒の就職活動の時には、日商簿記2級、3級を引っ提げて臨みました。理系大学院卒のバックグラウンドでファイナンス職を志すにあたり、日系企業の経理財務部、外資系企業のフィナンシャルアナリスト職、どちらに対しても日商簿記2級は評価されましたコントローラーとして活躍するために、そのベースとなる会計知識を学ぶことはとても有意義で、スタートラインに立つという目的においてこの資格の右に出るものはないと思います。日商簿記2級の資格は経理部で伝票を切るだけの資格にとどまりません。外資系コントローラーを目指す方があとで足をすくわれないために、取得しておく価値が十分にあります。
逆に言えば、将来的に経理部の方と会話する時に困らないための資格とも言えます。

ちなみに、私は1級は勉強だけして合格していませんが、1級取得の女性と、2級取得の私とで集団面接に臨みましたが、利益管理関係の職種では彼女とそれほど印象に差はなかったように思います。実際の評価はわかりませんが、新卒の段階では1級と2級の差はわずかだと思われます。

転職活動においても、簿記を知っている=日商簿記検定2級を持っているという感じでした。これを持っているだけで基礎力があると判断され、基本的なセミナーなどへの出席は不要という評価となります。よりレベルの高い仕事にすぐに入っていくためにも、転職市場においても価値のある資格です。

1級の内容は、7-8年目になった現在、徐々に必要性を感じてきています。連結会計については、知っていないとそもそもそういった話ができないので、連結を知るために1級を勉強しておくことは意味があります。

②BATIC

こちらも会計系に興味のある方でしたら気になる資格だと思われます。いわゆる英文会計のベース資格です。日商簿記検定と同じく、東京商工会議所が主催している資格で、Level 1、Level 2という二つのレベルで構成されています。内容は仕訳や計算が中心で、英語ベースで会計知識を学ぶことにはとても意味がありますが、日商簿記検定の英語版にはなりえませんし、知名度も日商簿記検定よりも低いです。私は外資系でファイナンス職に就いていましたが、BATICを持っていると言っている人には一人も出会いませんでした。

私は大学生の段階で、Level 1だけ勉強して英語の表現を学ぶことができました。また、Level 2に出てくる内容を社会人になってから見返してみると、一つ一つのコンセプト(考え方)をざっと知っておくと良いかな、と思える内容でした。そういう意味で、内容としては実務上も価値のあるものなのですが、費用対効果、時間帯効果でしたら、圧倒的に日商簿記検定をおすすめしたいです。

③USCPA(米国公認会計士)、USCMA(米国公認管理会計士)

そもそも大学卒業していないと受験資格が得られないので、新卒段階でこの資格群を取得しておく必要はありません。が、これらの資格のことを知っているということはとても重要です。新卒の段階で、米国公認会計士の勉強を今後していく意思を示すことはとても有意義なことのように思います。研修プログラムが充実していると言われている企業においても、ファイナンス系の研修がそろっているという企業は極めてまれだと思われますので、ファイナンス分野で身を立てていこうという方にとっては、自主的に勉強を継続していく必要があります。
どちらの資格も英語力が求められますので、英語を高めていく意思を示すことにもなりますので、新卒の方にはぜひこれらの資格を将来的に見据えて就職活動をしていただきたいです。

一方、転職活動においては、これらの資格はかなり威力があります。USCPAなどは募集要項にも記載されているケースが多く、書類選考通過までは保証されていると言っていいのではないでしょうか。

④MBA

新卒段階でMBAを勉強している学生が、増えているように思います。いわゆる、大学院で経営学専攻をされている学生です。ファイナンス職を志す方にとっては、これらの方々が新卒市場でのライバルとなることも多いと思います。が、専門的な論文・研究をされていることのほうが、私はずっと価値のあることのように思えます。多くの企業はMBAに採用を限定していませんので、MBA採用をしている企業を狙うのでなければ、新卒段階でこれを取得しなくても大きな問題ではありません。大学における”ビジネスと関係のないものに熱中できる時間”をぜひ大切にしていただきたいです。

私の先輩でも、米国のビジネススクールに合格していましたが、USCPA取得を選んでいます。もしMBAに興味があるのであれば、社会人として2-3年経験を積んでから米国ビジネススクール、そして外資系のお好みの企業に転職という方法であれば成功事例が身の回りにあります。あとは、Managerになってから、日系のビジネススクールの夜間・土日クラスに通う、というケースも良いと思います。

優秀な方であれば、MBAに入学せずとも、海外本社へのアサインメント等でビジネスを(MBAとは違いますが、実践的な形で)学ぶ機会は与えられている例が多いですので、まずは自分の足元の仕事に集中して、それから検討しても良いのかな、と思います。

⑤TOEIC、英検

最後に、英語系資格について書いてみたいと思います。英語系資格は、上のすべての資格の中で一番威力があり、一番汎用性があり、一番使えますが、一番伸び悩む人が多いスキル、という印象です。
TOEIC700くらいまでは非常に数が多く、目を引くほどのアピールにはなりません。800を超えてくると、新卒市場ではかなりの威力を発揮します。英語の試験は簡単にパスできますし、英語力が不足しているという理由で落とされることはほとんどありません。英検では準1級レベルがこれに相当します。

次に、TOEIC900の水準は企業内評価はそれなりにあり、英語系の仕事でも問題なしと判断されます(英文メール、海外アサイニーとの会話等)。外資系企業での転職市場でもこのあたりになれば、まず英語力不足を理由として落とされることはないものと思われます。ただし、転職市場においては、転職エージェントの方との英語チェックがありますので、実際はそこで”英語が話せない”TOEIC900ホルダーはちょっと外資系では厳しいかな、という評価になる可能性がありますので、エージェントとの面談アポを取った方は注意してください。

上記の点数は、入社するまでの英語力としては十分というだけであり、実際に外資系で英語を使って仕事を円滑に進めるためには、だいたいTOEIC950が必要です。950を取ればよいという意味ではなく、結果的に950をとれている方が、外資系でも生き生きと働いているという意味です。
私の周りでも、900と950の差は顕著です。この50点の差は、会社での評価を左右すると言っても過言ではないくらいの大きな差ですので、英語については特に力を入れて勉強していただきたいと思います。
ちなみに、英検1級ホルダーは身近にはいません。TOEICの方がビジネス向きと思います。

まとめ

以上のとおり、ファイナンス職に関係のある資格をいくつか私の視点で書いてみました。
主観で述べたものですので、ほかにも多くの要素が重なり合っていることは言うまでもありませんが、これからこういった資格を取得してみたいと思う方々は、ぜひ一つの参考としてみてください。

2016年3月8日火曜日

USCMA(米国公認管理会計士)の合格率を少しでも上げるためのテクニック

すでに米国公認管理会計士(USCMA)の勉強をある程度進めている方に向けて、今回は試験で1点でも多く獲得するためのアドバイスを書きます。

試験はMultiple Choice 100問と、Essay(記述式)が3-4問の構成で、Multiple Choiceが3時間、Essayが1時間の合計4時間です。Multiple Choiceが3時間未満で終われば、その時間をEssayの時間に回すことができます。Essayは難問・奇問は少なく、時間があれば解ける印象でしたので、Multiple Choiceを2時間30分で解き切るくらいのスピードがあると有利です。つまり、ファイナンス用語中心の英文を、急いで読んで理解し、計算を開始することができるレベルが求められます。私はTOEIC800-850のレベルで臨んでいますが、Multiple Choiceは2時間50分くらいかかり、残りの10分で見直しをしましたので事実上Essayに時間を回すことはできませんでした。

1.試験会場で配られるもの

鉛筆数本、計算用紙5枚程度(しっかりとした厚口の紙)の二つです。自分のお気に入りの文房具は使うことができません。電卓はPC上に表示されるものを使うこともできますが、卓上電卓を会場入り口の人に言って借りることができますので、普段から卓上電卓に慣れている方はそれだけで時間短縮になります。計算用紙は試験管を読んで枚数を追加することもできますが、100問のMultiple Choiceを解き切るのにちょうど良いくらいの分量ですので、時間節約のために追加はしないで臨むのをオススメします。

2.Multiple Choiceに入る前にやるべきこと

最初にTutorialがあります。画面の見方や、機能の使い方について英語で説明が行われているページが何ページもあって、所定の時間内で読むことができます。。が、この時間も無駄に過ごしてしまってはいけません!Tutorialの時間は、試験時間の4時間には含まれませんので、この間に、ぜひ暗記しておいた内容等を計算用紙に書き込んでください。私は、現在価値計算に用いられるであろう表をあらかじめある程度計算して作っておきました。これで、リスクフリーレート4%で5年後のCash Flowを現在価値に直すには何を乗じればよいか、という計算が一瞬で終わります。だいたい試験問題に出てくるのは、8%,9%,10%あたりで1~5年の期間なので(私が受験した当時の記憶です)、このあたりの割引計算に対応できるようにしておけば良いでしょう。もちろん、人それぞれこの時間で何を計算用紙にメモしておくかは違うと思いますので、有効に使ってください。

3.Multiple Choice戦略

試験本番の回答スピードは一問あたり約2分(100問/180分=1.8分)ですとても短いので、いかに問題を飛ばして解くかが重要になります。解ける問題から解いていくのが基本戦略なのですが、飛ばした問題には、保留フラグを立てておきましょう(未回答、保留、回答済みの三種類のどれかにチェックが入れられたと思います)。自信がない問題は、答えにチェックを入れたとしても、回答済みにしてしまってはいけません。こうすると、100問解き終わって再度解けなかった問題や自信のない問題を見直す際に、どれが対象だったかわからなくなります。100問のうち、どれが自信を持って解き切れて、どれが不安なのか、を明確にしてください
合格点は72%で、試験は4択です。勘で選んでも4問に1問は正解することになります。この観点から、合格に必要な回答量は、64問の自信回答(64点)と残り36問の不安回答(36/4=9点)の組み合わせとなります。これで73%になりますので。
問題を解いていると、簡単な問題も数多くありますので、ぜひ焦らずに取り組んでください。

4.どこでMultiple ChoiceからEssayに移るか

これが重要な判断となります。3時間をフルに使ってMC問題をある程度解けた状態であれば、Essayである程度書けるならば合格の可能性は高いです。ですので、3時間は目いっぱいMCに費やす戦略の方が良いと思います。ちなみに、MCで50%未満の正答率だと、Essayに進めずに試験が終了となりますので、この点からもMC問題を75点ほど取れた感覚まで解いてから、Essayに臨むのが良いでしょう。

5.Essay問題は恐るるに足らず

Essay問題というと、英語をたくさん記述しなくてはならないという気がしますが、半分は計算問題です。MC問題の計算過程を含めて画面上にタイプしなさい、という雰囲気だと思ってもらえれば良いです。ただし!Essay問題は英語に不慣れな人にとっては思うようにタイプが進まず、焦ってしまいます。1時間で大問2個、それぞれの大問に5-6問の小問がありますので、10-12個のボックスに英語を埋める必要があります。ひとつあたりの所要時間は5-6分ととても短いので、問題を見て頭が真っ白になるようなら、その問題は飛ばしてください。あとの方に意外に簡単な問題があったりします。私の感覚では、何でもいいから書けば部分点がもらえる気はしませんでした。的を得た回答を簡潔に記述すること、が高得点のカギだと思われます。

2016年2月29日月曜日

USCMA(米国公認管理会計士)合格に向けて、オススメ教材の選び方

日商簿記検定1級でもなく、USCPAでもなく、私は米国公認管理会計士(USCMA)を取るぞ~、と思い立った方には、次にやっていただくこととして、教材の購入をしていただきたいですここで大切なのは、絶対に、古いバージョンの教材を購入するのはやめましょう。こういうところでお金を節約するのは得策ではないですので、決意を固めた方はぜひ最新版を購入してください。また、Part1とPart2をセット購入する方が安いかもしれませんが、私は一冊ずつ購入しました。

教材の二強は、GLEIMかWILEYですが、私は両方とも使っていたので、その優劣について言わせてもらえるのであれば、どちらもなかなか甲乙つけがたいところがあります。

どちらかと言えば、GLEIM(CMA Review 15th Edition)は式、表、文書がキュッと凝縮されていて、若干読みにくい反面、重要な単語が太字になっていたり、一つのトピックに割かれているページ数が少ないので、挫折しにくいかもしれません紙がわら半紙のような感じでWILEYの半分くらいの厚さですが、これ一冊で合格まで十分到達できますので、この一冊を信じてやってください。章末には問題がたくさん載っています(各章80-100問ずつくらい)。電話帳みたいな感じで本当に骨が折れますが、解説もしっかりと読んで理解してください。どちらかと言えば、インプット部分が少なくて、あとは問題を解きながら覚えていってね、というスタンスの教材ですね。私はこの本を全部カッターで分割して、一章ずつ会社とかカフェとかに持っていって空いた時間に勉強していました。破いてしまっても罪悪感のない感じの装丁です。GLEIMの問題は難問、という感じのものは少ないので、8割くらいを目標に勉強してもらえればよいと思います。

もう一つのWILEY(CMA Learning System 2013)ですが、こちらはGLEIMに比べて、本が厚いです。装丁がきれいなので、きれいな参考書が欲しい、ということでしたらWILEYがお勧めです。こちらは、章立てがきれいで読みやすく、一つ一つのトピックに割かれているページ数が多いですから教科書的な使い方をするのに向いています。GLEIMよりも親切な解説です。WILEYの場合、問題は例題が章末に10問くらいついているだけですので、これを購入する時は、問題が収録されているCDも一緒に購入してくださいこのCDはすごい内容量ですので、これをこなせば合格まで届きます。また、章毎の正答率の計算や、間違った問題だけを抽出する機能がついているので、使いこんでいくと無駄な問題を繰り返す必要がなくなってきて効率的です。結構難しい問題もありますので、CDの問題が7-8割くらい解ければ十分かと思います。

私はPart1をGLEIM、Part2をGLEIMで不合格、WILEYで合格したので、どちらが良いとも言えない部分があります。みなさんご自身で判断いただければと思います。私はどちらかと言えばGLEIMのスタンスの方が簡潔で好きでしたけれど。ですので、GLEIMをPart1だけ購入してみて、いまいち私にはあわない、わかりにくい、ということでしたら、WILEYにしてみると良いかもしれません。

2016年2月26日金曜日

USCMA(米国公認管理会計士)と簿記1級はどちらを取る?

私自身が迷いに迷ったこの選択、米国公認管理会計士と簿記1級のどちらを取得するか、という問題について考えてみたいと思います。

結論:勉強はしておいて損はないが必須ではない

ファイナンシャル・アナリスト、もしくはコントローラーを目指す方にとっては、日商簿記2級+英語力でまずは対応できます。

10年目くらいまでのキャリアであれば、日商簿記1級レベルが求められることはほぼありません。私自身、持分法の考え方くらいは業務中に話題として出てきたことがありますが、それ以外の連結会計などについて知識を求められたことはありません

今は簿記2級でも連結会計が入っていますし、2級まで取っていれば問題ないかと。

それ以上に、英語力とエクセルの方が役立ちます。
(エクセルはVlookupとPivot周り、あとはショートカットキーは多いほど良いです)

ただし、ファイナンシャル・アナリストはAccounting(経理)とやりとりすることも多いため、彼らとコミュニケーションできるレベルの知識を持っているほうが絶対良いです。

なので、1級は取得しなくてもよいけど、少しかじっておいて損はないです。

私は1級を大学生の時に受けてみましたが、45点くらいで落ちました(涙)
理系で大学の授業中に隠れて勉強して、1回目の受験でこの点数だからまあ上出来でしょう(笑)

話が逸れましたが、USCMAだけでは会計処理には今一つなので、簿記の勉強も一緒にしておきましょうね。ということです。

現在、私もファイナンシャル・アナリストとして事業部付の管理部に所属していますが、簿記の知識のある人が意外に少なく、仕訳をサラサラと書けるという能力があればそれだけで一段上になります。日商簿記2級レベルの人はある程度いますが、日商簿記1級レベルになるとほとんどいない印象です。経理部とのコミュニケーションも求められるアナリストですので、日商簿記1級を取ると強いですね。

ここまで見ていくと、外資系(特に米国系)企業においてのファイナンシャル・アナリストとしてのキャリアにおいては、米国公認管理会計士における管理会計の手法はとても価値がありますし、それにより視野が広がることは間違いありません。将来的に経営者になって、広い視野で事業を運営していきたい、もしくはそのサポートをしていきたい、と考える人にとっては米国公認管理会計士は良い選択です。

私は、日商簿記2級->米国公認管理会計士で、今外資系でファイナンスマネージャーをやってますので。今は金融関連とか勉強してます。

ご参考になれば幸いです。

2016年2月24日水曜日

USCMA(米国公認管理会計士)を取ると、どんな仕事ができるのか

USCMA(米国公認管理会計士)を目指しているときに、何度となくモチベーションを高めてくれたYoutubeの動画をご紹介します。

かなりモチベーションが高まる動画です!!

管理会計とはこういうものなんだ、というのがわかるので、ぜひご覧ください!!

もちろんこのような仕事に就くには新卒では難しいと思いますが、転職市場にはOpportunityがあふれていますし、経理財務だけでなくセールスオペレーション、生産管理、業務、と言った仕事をされている方の誰にでもチャンスのある仕事です。

[小売りで活躍する女性のストーリー]
USCMAは想像力次第でビジネスに直接生かすことができる。単なるCalculater、決算をする人、Tax Manではないということを言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=kILI12oD_9c

[エネルギー業界のProject Managerで活躍する男性のストーリー]
アフリカを中心に各国で活躍する方が、CMAはAccountingという資格ではない。ここで得た知識を使って、エンジニアの世界においても新しい考え方、リーダーシップのベースを提供してくれると言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=dMNu0VrfiAU

[健康食品など生活にかかわる企業で活躍する女性のストーリー]
Accountingをベースに、Marketingやビジネスプランの領域までキャリアを伸ばしてきた女性。企業の戦略や打ち手を考える際に、CMAの知識が生きています。
https://www.youtube.com/watch?v=6DFQcydYMbo

[電力関連企業で活躍する男性のストーリー]
ビジネスにImpactをもたらすために、事象を数値化して、Optionを検討する際にCMAの知見が生きている。どんなビジネスにおいても使える、リーダーシップスキルと戦略を学べると言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=1QDCIhSGQ1A

[医療コンサルティング会社のCFOの女性のストーリー]
効果的な情報収集、リスニングスキル、プレゼンテーションスキル、そしてマネジメントスキルを高めてくれると言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=0ql20kTXsIQ

[アカウンタントの女性のストーリー]
数値だけでなく、どのように意思決定していくかという包括的な部分にCMAが生きているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=PBlHP6iZEkA

[ファッション小売業界で働く女性のストーリー]
若い女性向けのトレンドを作るファッション業界において、CMAの資格は自信を与えてくれ、そこで得た分析スキルを使って意思決定に生かしていると言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=AZ27FZP6XAQ

全部、ビジネスをしていますよね!!

経理だけをやっているわけでもなく、税務だけをやっているわけでもありません。

知識を使って、ビジネスをしているんです!!
これが、まさにUSCMAで得られるメリットです。事業をファイナンスの観点で分析し、実行し、動かしていくこと

この動画に出ている方々は、まさに私の理想であり、こうあるべきだという指針です。

一方、経理(Accounting)の動画もYoutube上にはいろいろとあるので、一つだけ私の好きなものをご紹介します。

彼女はいわゆるオフィスに座って、電話を取り、ミーティングに出て、というイメージ通りの仕事ぶりなので、最初に見ていただいたCMAの仕事ぶりとの違いを見ていただけると思います。

[経理で活躍する女性のストーリー]
https://www.youtube.com/watch?v=GdUPTnYbhHw

USCMAの仕事はとても現場寄りであり、エキサイティングです。

ぜひ皆様がUSCMAの勉強をきっかけとしてこのようなJob Opportunityに挑んでいただけると、とても嬉しく思います。

2016年2月23日火曜日

独学で資格をいかに取得するか! ブログの紹介

このブログを見てくださっている方に、ぜひ見ていただきたいブログをご紹介します!

私が昨年から独学でいろいろと資格の勉強(英検、TOEIC、貿易実務、上級救命講習)をしてきた経過がまとめられていますので、ぜひこれらの資格に独学で挑戦したい方はご覧ください。

ちなみに、今現在は日商簿記検定1級(もちろん独学)に取り組んでいますのでその結果もお楽しみに!

[何でも1級を目指す! 30代理系会社員の独学資格取得日記]
http://s2-everydayfriday.blogspot.jp/

USCMA(米国公認管理会計士)の取得メリット

USCMAって、知名度低いけど、取得すると何かメリットあるのでしょうか!?

こういった疑問をお持ちの方は大勢いらっしゃると思います。
結論から申し上げますと、米国系企業ではかなりのメリットがあります。

私も米国系企業のファイナンシャル・アナリストだった時にこの資格に合格しました。

上司やCFOからの認知度は高く、USCMAを有する方でそれなりの職位に上り詰めている方が少なくとも3人いました。

そう言った方々と会話する時に、USCMA合格したんですよ~、という話をすると、マイナーな分、その希少性で話が盛り上がります(笑)。

もちろん、キャリアの面でもプラスになることは間違いなく、数値的に物事を判断する訓練の成果は、日々の判断(例えば営業の方から人を増やす相談を受けた時や、部門間で費用の按分をどう行うかなど様々な状況)において様々なアイデアを提供してくれます。

フィナンシャル・アナリストの仕事をしていたときには、上司からUSCPA(米国公認会計士)ではなくUSCMAの方を勧められたほどです。

USCPAは、あくまで会計士ですので、会計士になるのでなければ必要はないと事業部CFOの方からアドバイスをもらったこともあります。これには少し驚きました。

転職活動においても、USCMAの合格証書のコピーを提出しただけで、米国系企業のシニア・フィナンシャルアナリストのポジションの面接に即呼ばれました

私にとっては未経験の医療系の優良企業です。

これが、米国系企業のファイナンス職に効果を発揮するという実感を得た瞬間でした。

ミニMBAという言い方が適当なのかはわかりませんが、MBAに興味のある方で、ローリスクに勉強を進めたいという方にはこれ以上の資格はないと思います。

参考書をPart1、Part2で二冊購入し、1年間の会費を納め、1度不合格になったとしても、おおむね30万円以内でカバーできますので、まずはCMAの参考書を取り寄せて、勉強を始めてみるのも良いと思います。

別のページでも記載しましたが、会員になるのは試験を受ける直前で良いのです。参考書を取り寄せて勉強する段階では、参考書代しかかかりません(二冊で3万円くらい)。

補足ですが、会員になると毎月送られてくる会報『STRATEGIC FINANCE』も内容が充実していておすすめですので、すぐに会員になっても良いとは思いますが。

2016年2月19日金曜日

USCMA(米国公認管理会計士)の勉強所要時間と難易度

ここでは、おそらく一番気になるであろうUSCMA(米国公認管理会計士)の勉強所要時間と難易度について書いていきます。

結論:

・働きながらの取得で、おおむね1年
・難易度は簿記1級と2級の間くらい

です。私は社会人になってから取得したので1年くらいかかりましたが、学生ならばもっと早く合格できるでしょう。

500点満点で、合格点は360点(72%)ですので、一般的な資格試験と同じくらいですね。
合格率は各試験40%程度、しっかりと学習を積み上げていけば必ず合格できます。

ただし、簿記検定と異なるのは、問題のバラエティが非常に多いということです。
過去問を沢山解いても、練習問題と同じ問題はほとんど見かけないと思います。

いわゆる反復練習による知識の積み上げというよりも、内容を理解してそれを応用することが重要になります。

Part1とPart2の二つに合格する必要がありますが、難易度はほぼ同じですし、分量も変わりません。よって、どちらから先に取り組んでも良いと思います。私は順序通りPart1に合格してからPart2を受験しました。

余談ですが、企業価値評価などが入っているPart2の方が面白かったですかね。

私は2013年の初めころに会員になり、

・2013年の6月受験でPart1合格
・2013年の10月受験にPart2を受けましたが不合格(確か280点くらい)
・2014年の2月受験でPart2合格

でした。だいたい一つのPartに5か月くらいかけて合格しましたね。

受験するためには年会費を収める必要があり、会員になってから1年以内に最初の受験を行う必要があり、そこからは1年ごとに年会費が必要になりますので、合格だけを目指すのであれば受験予定月の直前に会員になるのが良いです(もちろん会員になっていることで毎月冊子が送付されますし、Webinarなどの視聴もできますので、こういった権利を得たい場合はすぐに会員になっても良いです)。

試験は1-2月、5-6月、9-10月の三つのタームの中でPart1とPart2が一回ずつ受験できます。

両方を一緒に受験すると少し割引価格が適用されるようですが、よほど自信がある方以外は一つずつ受けていったほうが良いです(普通に受けると395USD*2=790USDかかります)。

さて、勉強時間ですが、平日の仕事後に練習問題を10-30問くらい解いて、土日は100-200問くらいを解きました。

問題集を3周くらいすれば、合格点に届くと思います。

土日にまとめてやろうとすると、なかなかはかどりませんので、毎日少しずつ進めましょう。簡単な問題はとことん簡単ですので、こういった問題は二度目からは除外していくと効率よく学習できます。

このブログでは、CMA受験に役立つコンテンツを沢山いれていますので、次にリンクを貼っておきますね。

[USCMAは独学で合格可能なのか]


[USCMAの取得メリット]

[USCPAとは違う!USCMAは管理会計のプロ資格]

[USCMAのオススメ教材の選び方]

[USCMAと簿記1級はどちらを取る?]

[USCMAを取得した後はどうする?]

[USCMAの前に簿記は不要]

ご質問等ありましたら、お気軽にコメントください。

2016年2月15日月曜日

USCPAとは違う、USCMA(米国公認管理会計士)は管理会計のプロ資格

よく資格の謳い文句として、財務会計知識+英語の知識の証明になります!

という文言を見ることがあると思いますが、私はそれはちょっと言いすぎという感覚です。

これを期待するならUSCPAか簿記でしょうね。

USCMAでは、英語力は確かに必要とされますしアピールにもなりますが、財務会計知識がそこまでつくかというと、疑問です。少なくとも仕訳を書けるようにはなりません。

財務会計はUSCMAの得意とするところじゃないわけです。

だから監査や経理の仕事に生かしたいのであれば、USCMAを取るのは基本的には間違えており、やはりそこは王道のUSCPAか簿記1級を取るべきなんです。

じゃあUSCMAの位置づけって何なのか?

この資格の価値は、管理会計を網羅的にマスターする部分にあります。

財務会計はルールに沿って正しくBook Keepting(帳簿記入)することを学ぶ学問なのに対して、USCMAは会計という知識をベースにした分析手法を学ぶ学問なので、すごく面白いんですよ。

しかもこの力がビジネスを進めていくうえで根幹となる部分なので、会社でもガッツリ生きてくるわけです。

ビジネスにおいて、いくつかのオプションがあったとしましょう。A案とB案、どっちを選択することが企業価値向上のために貢献するのか。それは財務会計では答えが出ないんですよ。それを導き出すのが管理会計。

いわゆる外資系のファイナンスの仕事(FP&A*)ってこういうことをやっていますから、会計ルールに詳しいだけじゃない、数値的に分析してビジネスを作っていける、そういう面白い仕事ができるわけです。USCMAがミニMBAと言われる所以もこのあたりにあるんですね。
*Finance Planning & Analysis

まとめると、

1.フィナンシャルアナリストに必要な数的感覚と、意思決定をするための計数的分析力

2.ファイナンスを英語で理解し、回答する英語力。

の二つ。

長文読解的な問題や、エッセイ問題もありますので、まぐれでの合格はあり得ません。

また、暗記事項も結構ありますが、計算問題の比重が大きく、試験問題もほとんどが計算問題でした。ですので理系の方でもアドバンテージこそあれ、ディスアドバンテージはありません。(USCPAと違って経営系の単位も求められませんので、この点が理系の方にとっておすすめな理由です)。

2016年2月14日日曜日

USCMA(米国公認管理会計士)を目指す皆様へ

ご挨拶


このブログは、USCMA(米国公認管理会計士)を志す全ての方々に向けて書かれたものです。

USCMAというと、最近ではTACなどの資格学校の講座が出てきていますが、私が取得した2014年前後までは情報がかなり限られていました。

当時は自力で情報を集め、IMA*の会員に登録し、英語のホームページで情報を集めることしかできませんでした。もちろん、勉強方法も独学に限られますし、難易度についてもよくわからない状況でした。
*INSTITUTE OF CERTIFIED MANAGEMENT ACCOUNTANTS:CMA資格を運営している団体

今となっても、試験に関する情報が非常に少ない資格の一つです。

このブログでは、私がUSCMAを取得した経験をお伝えするとともに、この資格を活かしたファイナンスの仕事のキャリアの考え方などをご紹介します。

最終目標はCFOとして活躍すること!!

私は理工学研究科(大学院)を修了後、外資系企業でフィナンシャルアナリストとして6年間、転職してオペレーションマネジメントを3年、そして再度転職して、現在は外資系企業でファイナンシャルコントローラーとして働いています。

USCMAは私が最初の会社に在籍していた時に上司から勧められて勉強を開始したもので、内容がとても面白いだけでなく、管理会計について体系的にまとまっているため、理系出身の私にとってとても価値のあるものでした。

USCPA(米国公認会計士)という資格がメジャーではありますが、USCMAは短期取得が可能でコスパが良く、資格取得者の収入においてUSCPAとほぼ差がないというデータがありますし、2回の転職の経験から、外資系企業の面接において、USCPAとUSCMAは大差なく評価されるという実感があります。

私自身、簿記1級や証券アナリストなど他の様々な会計・ファイナンス系資格を天秤にかけながら、自分が最善と思うこのUSCMAの勉強をして自分の好きな仕事をしていますので、同じようにどの資格を取れば良いか悩んでいる方々にとっての判断材料になればと思います。

できるだけ多くの疑問に答えられるように、このブログを随時更新していきたいと思いますので、何かご質問があれば、お気軽にコメントください。

FP&Aの仕事は忙しいのか(コントローラー編)

前回の投稿から大分時間が経ってしまいましたが、この間に世の中は大きく変わってしまいましたね。。。 今日はFP&Aの業務量について。 FP&Aという仕事は、以前は外資系にのみ存在する仕事というイメージがありましたが、NECや資生堂など著名な日本企業でも普及し始めたと...