2016年2月19日金曜日

USCMA(米国公認管理会計士)の勉強所要時間と難易度

ここでは、おそらく一番気になるであろうUSCMA(米国公認管理会計士)の勉強所要時間と難易度について書いていきます。

結論:

・働きながらの取得で、おおむね1年
・難易度は簿記1級と2級の間くらい

です。私は社会人になってから取得したので1年くらいかかりましたが、学生ならばもっと早く合格できるでしょう。

500点満点で、合格点は360点(72%)ですので、一般的な資格試験と同じくらいですね。
合格率は各試験40%程度、しっかりと学習を積み上げていけば必ず合格できます。

ただし、簿記検定と異なるのは、問題のバラエティが非常に多いということです。
過去問を沢山解いても、練習問題と同じ問題はほとんど見かけないと思います。

いわゆる反復練習による知識の積み上げというよりも、内容を理解してそれを応用することが重要になります。

Part1とPart2の二つに合格する必要がありますが、難易度はほぼ同じですし、分量も変わりません。よって、どちらから先に取り組んでも良いと思います。私は順序通りPart1に合格してからPart2を受験しました。

余談ですが、企業価値評価などが入っているPart2の方が面白かったですかね。

私は2013年の初めころに会員になり、

・2013年の6月受験でPart1合格
・2013年の10月受験にPart2を受けましたが不合格(確か280点くらい)
・2014年の2月受験でPart2合格

でした。だいたい一つのPartに5か月くらいかけて合格しましたね。

受験するためには年会費を収める必要があり、会員になってから1年以内に最初の受験を行う必要があり、そこからは1年ごとに年会費が必要になりますので、合格だけを目指すのであれば受験予定月の直前に会員になるのが良いです(もちろん会員になっていることで毎月冊子が送付されますし、Webinarなどの視聴もできますので、こういった権利を得たい場合はすぐに会員になっても良いです)。

試験は1-2月、5-6月、9-10月の三つのタームの中でPart1とPart2が一回ずつ受験できます。

両方を一緒に受験すると少し割引価格が適用されるようですが、よほど自信がある方以外は一つずつ受けていったほうが良いです(普通に受けると395USD*2=790USDかかります)。

さて、勉強時間ですが、平日の仕事後に練習問題を10-30問くらい解いて、土日は100-200問くらいを解きました。

問題集を3周くらいすれば、合格点に届くと思います。

土日にまとめてやろうとすると、なかなかはかどりませんので、毎日少しずつ進めましょう。簡単な問題はとことん簡単ですので、こういった問題は二度目からは除外していくと効率よく学習できます。

このブログでは、CMA受験に役立つコンテンツを沢山いれていますので、次にリンクを貼っておきますね。

[USCMAは独学で合格可能なのか]


[USCMAの取得メリット]

[USCPAとは違う!USCMAは管理会計のプロ資格]

[USCMAのオススメ教材の選び方]

[USCMAと簿記1級はどちらを取る?]

[USCMAを取得した後はどうする?]

[USCMAの前に簿記は不要]

ご質問等ありましたら、お気軽にコメントください。

6 件のコメント:

  1. はじめまして。すごく興味深く記事を拝見しました。私は、海外の事業のキャッシュフロー分析や、事業会社の経営がうまくいっているかを管理サポートする仕事であり、このUSCMAという資格に興味を持ちました。実は、BATICのサブジェクト1を合格し、現在サブジェクト2の勉強をしていたのですが、自分はUSCMAのほうが役に立ちそうだなと思ってきています。ただ、問題を見たら、ものすごく難しそうで面食らっています・・・(汗) ところで質問させていただきたいのですが、このUSCMAは受験料やテキストが高いことは去ることながら、合格後の維持費もかなりかかると聞いたのですが、それは本当でしょうか? また、試験に合格しても、実務経験がなければ、正式に資格を取得できないと聞いたのですが、こちらも本当なのでしょうか? 

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    1. 回答を返信欄に記載していなかったので、改めてコメントさせていただきます。
      初めまして、Lupchiさん。
      海外事業のキャッシュフロー分析をされているとのこと、グローバルな仕事ですね!
      BATICは私も興味があり、何度か書店でテキストを見てみたのですが、なかなかチャレンジできずにいます。
      USCMAの資格は、BATICが財務会計を主としているのに対し、管理会計を主としています。ですので、両者を一緒に勉強されてもそれはLupchiさんの強みになると思います。
      USCMAの問題はキャッシュフロー算出から、NPV計算までの総合問題なども含まれ、難関問題はそれなりに高いレベルにあると思います。
      もちろん、合格だけを目的とするなら、こういった問題がいくつか解けなくても合格ラインには到達できるのですが、、
      さて、ご質問の件。
      まず、テストに合格した後、実務経験(経理、財務、その他どこまで含まれるかは最新の情報をご確認ください)を記載するフォームが届きますので、それに記載し、承認となる第三者のサイン(私はファイナンスの部長にもらいました)を得て、それを返送する。という流れになります。
      しばらくして、受理されると、その旨のレターが郵送されますので、それを持ってCertificatedとなります。賞状も追って届きます。
      USCMAは、独占業務のある資格ではありませんので、合格だけで止めてもいいのですが、私は5年のフィナンシャルアナリスト経験で大丈夫でしたので、Lupchiさんの業務も対象になると思いますよ。

      もう一点、維持費がかかるというのは本当です。CPEと呼ばれるポイントを規定数以上獲得し続ける必要があり、また、年会費もかかります。私は勉強内容自体に重きを置いていましたし、転職活動が成功したので、次年度の更新はしませんでした。
      CPE獲得には、様々な有料セミナー等に参加しなければなりませんので、維持するかどうかは個人個人だと思います。

      何かありましたら、喜んで回答いたします。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

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  2. はじめまして。
    現在、TOEIC860点、簿記3級を持ってる者です(2級は10点差で落ちました...)
    業務に直結する内容なのでCMAを勉強しようと思いますが、
    上記の通り2級も取れなかったのでやはり無謀でしょうか?
    アドバイス頂けましたら幸甚です。

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    1. お返事が遅くなりすみませんでした。
      英語力、簿記知識共にそれだけあれば十分です!
      CMAにぜひ挑戦していただきたいと思います。
      2級については、私も70点ちょっとで辛うじて合格しましたし、CMAは財務会計よりも管理会計の資格ですから、まったく無謀とは思いません。

      他にも何かありましたらご連絡をお待ちしています。

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  3. ご返信誠に有難うございます。
    お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。


    先日、さっそくPart1を受験しました。
    Multiple Choiceは突破し、Essay問題までたどり着き、12問とも一応は全て埋めましたが、結果が判明するまでドキドキです...

    私も将来的に転職を考えており、色々と共通する点もあるかと思いますので、
    今後ともよろしくお願い致します!

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    1. 試験お疲れ様でした。
      Multiple choiceが通過したら一安心ですね、Essayは全て埋めてあればかなり期待できると思いますよ!
      結果待ちが意外と長くて、毎日のようにアクセスしてたのを思い出します。
      合格しているといいですね!

      合格すると、管理会計について一定のレベルがあるということがアピールできますので、転職活動にも活きてきます!

      削除

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